2010年4月1日のアーカイブ

テーマ:比内地鶏話

「比内地鶏って美味しいけど高いよね~」

そんな言葉をよく耳にします。

高い理由。

飼育日数が長い

飼料代がかかる

飼育管理費もそれに伴って割り増す等など

いくつかの理由がありますが、

もう1つ理由があります

実は比内地鶏、流通しているほとんどがメス鶏

「え!?オスは?」

そんな疑問も出てくると思います。

私も初めて聞いた時は、そう思いました。

比内地鶏のオスはメスに比べ

・肉質が固い

・脂身が少ない

・オス特有の強い香りがある

などの理由で敬遠されることもあるらしく、

オスも一部生産されていますが、

ほとんどがメス鶏なんです

敬遠される!?

一体どこの誰がどの位の割合で敬遠したのでしょう。

雄か雌かを言わず、何人に食べ比べさせ、

何人が敬遠したのでしょうか!?

謎です。

店長のブログ-中央が比内地鶏の雄

(中央の綺麗なのが雄。まるで邪魔者扱い!?)

さてそれはさておき、

「ではオスはどこへ!?」

という話ですが、ヒヨコの雄雌の鑑別時に雄は・・・・・・・

まぁ、育てないということです。

・・・・・・もったいない。

本当にもったいない。

こうして鑑別して雌だけを育てることも

比内地鶏の価格を上げる要因の1つとされているのです。

雄と雌の生まれる比率までは私も分かりませんが

仮に半々だとしたら、半分は育てられていない

ということです。

そりゃスタート段階から高くなるわけですよ・・・

ただ、比内地鶏というブランドが育ってきたのは

こんな厳しい条件もあったからだとも思います。

そんなこともあり、数年前から秋田県では

この雄鶏を有効に活用できないか?

という研究がされてきました。

雄を去勢することで、ホルモンバランスを変化させ

肉質を変えるというもの。

牛でもありますよね。

去勢した牛肉がよく売られています。

フランスでは去勢した雄鶏は高級食材としても人気で

「シャポン」と呼ばれたりしてますよね

まさに「比内地鶏シャポン計画」

というタイトルでした。

たしかそんな感じでしたね!

良いことですね!

普通にもったいないですもの!

ちなみに雄鶏でも比内地鶏ですよ。

基準通り育てれば秋田県の比内地鶏認証ブランド

の比内地鶏です。

何度が食べたことがありますが、

確かに雌より脂が少ないので

肉質は締まっています。

味も鶏の味が濃厚です。

私的に食べた時は

「どこかの名産だったキジ肉に似た感じかな!?」

なんて思いました。

敬遠されている理由は、

・肉質がより柔らかく

・クセがなく

・霜降りほど高級

そんな日本人の肉の好みの問題ではないでしょうか。

確かに雌鶏よりは、食味は下だとは思いますが。

でも、これ位で育てないなんてやっぱり・・・・・・・・もったいない!

キジやカモなど、多少クセのある味が好きな方!

きっと気にいるだろうな~、なんて思ったりします。

あなたも比内地鶏の雄、食べてみたくありませんか!?

次回は、そんな去勢鶏、比内地鶏シャポンを

実際に食べたお話を

比内地鶏の雄も大事にしたい店長の店


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