製品が出来るまで
比内地鶏の秋田あじしょうの工藤です
昨年末から全商品のリニューアル作業が続いています。
私が10か月位ずーーーっと追われ続けてているリニューアル作業。。。商品作りのお話を少し。
もしかしたらこれから食品作りをする方には少し参考に?なるのかもしれません(ならないかもしれません。。。)
商品作りと一言で言っても色々な意味合いがあるのですが、今回は製品として完成するまでの裏のお話
新しい製品を作ろう!とまずは企画が立ち上がる。
そこから順調にいっても世の中に出せる状態まで、すなわち完成品になるまでは最低半年くらいの時間は掛かります。
製品作りの工程を私なりに大きく分けると2つ
1つは、中身を作る。
味付けや調理などのレシピ作りから原料手配、価格の計算はもちろん、賞味期限を決めるための検査など。
何度も試食しては試作を繰り返す。1か月2か月なんて、あっという間に過ぎていきます。
味はもちろん使う袋や包材なども色々試さなければいけません。
もう1つは、パッケージを作る。
これがなかなか大変な部分だったりします。
『お洒落なデザインにすればいい』
『あそこの商品みたいなのを作ればいい』
そんな風に思う方も多いかもしれませんが、そんな簡単な話ではないのが現実です。
見た目のデザイン性はとても大切だし売れ行きにも左右しますので大切な部分ですが、
食品パッケージには国で決められたルールがものすごく沢山あるし、厳しいのです。
商品説明やうんちく文章を考える。
レシピが決まれば表示ラベルを作る。栄養成分も計算する。
この表示ラベル作りがまず初心者には大きな壁ですね。
例えばラーメンひとつあげても、生ラーメンと乾麺とは書き方のルールが違う。
インスタントもまた違うルールがある。食品によってバラバラです。
使う言葉も一般名称なのか、これは漢字で表記、これはひらがな、これは小文字とか非常に細かいのです。
「あれ、ここの文字は8pt以上の大きさないでしょ?」など、文字サイズまで決まりがあります。
食品表示法、景品表示法など色々な観点から見て、作っていくのです。
私も100%の知識はないので、これはひたすら調べて勉強して関係各所に確認するだけなのです。
(ただし過去に失敗して印刷し直したり、修正テープをして修正した苦い経験を重ねてきています。。。)
ということで、パッケージを作るというのは味付け、レシピを作るのとは全く別の作業として、とても時間がかかり知識が必要になります。
なので、パッケージリニューアル続きの今は
デザイナーさんから来たパッケージ原稿のチェック、チェック、チェックの日々。
いわゆる校正作業の連続です。
間違いの許されない仕事。
QRコード一つも、ちゃんと読み込んで間違ったところにリンクされていないないか調べたりも
これに別途、説明書を作ったり、シールを作ったり。
製品を作るって味や見た目の良いパッケージを作れば良い訳ではないのです。
もちろん食べ物なので美味しそうな写真も準備しなければいけません。
それに、、、いや。もっと書きたいことが出てきましたが、ありすぎるので端折ります笑
そんなことで約30品のリニューアル中、半分くらいは完成しました。
残りもハイピッチで進行中です。ハイピッチでも間違いのないよう慎重にです。
商品に何気なく入っている説明書、パッケージの文章。
「こう書いた方が想いが伝わるかな」
「お客さんはこっちの言葉が分かりやすいかな」
修正した原稿はすぐにOKせず、一日置いて読みかえしたり。
もういいかな、と思ったものも机に置いて、数日間は見返してみたり
レシピもデザインも文章作りもほぼ自分がしているので、とても気をつけています
こうして世の中で出ていく製品達
「あれ美味しかったよ」
「あれ、すごくデザインいいね」
お土産売場でウチの商品を手にしてくれて、買い物カゴに入れてくれる場面を見た時
心から本当に嬉しい瞬間です。
喜んでいただける製品を作れるよう、努力していきます
今日は製品作りのお話でした。